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フォレスタ Vol.3 [書道] 上田 須美子さん

今回、上田 寿美子(うえだ すみこ)さんの「輝き」についてお話をお聞きしました。 スミコさんは、御年87歳(T14.3.22)であられ、書道師範免許をお持ちであります。小さい頃から字を書くことが好きだったスミコさん、その素質は県立日高高等女学校在学中に表彰を受けるまでになっていたそうです。その後50歳頃より約10年間は、地元有田で有名であられた故・島 海碩(しま かいせき)氏に師事され数々の展示会に作品を出品、受賞を受けてこられました。
家族思いで子供好きであったスミコさん、自宅の2階を改装して小学生にアットホームな書道教室もされていたとのことです。しかしそんなスミコさんが77歳の時に約1年間病床につかれました、そんな時は家族親類が一致団結して、落ち込むスミコさんを励まし支えたとのことです。

和歌山県書道教育連盟(仮名、硬筆、漢字)、文化ペン字学会、文化書道学会などの師範として認定されています。

女学校時代から換算すると書道歴は約50年にもなるそうだ。




今回はよろしくお願いします!
長い期間修学されていたそうですが、その中でも10年ほど島海碩先生に師事されていたと伺っています。
そう、10年習いました。汽車で通っていたので、駅まで送って貰ったりと家族の協力があったからこそやねぇ。


素晴らしいご家族様ですね。
机には沢山の筆や道具がありますね!
随分と古くて、もう1年ぐらい使っていないので恥ずかしい。昔は、和歌山駅前のぶらくり丁にあった「中野文具店」に買い揃えに行ったので懐かしい。お店・・今は無いやろねぇ。


野ばら社の書道三体字典。初版発行は1967年と超ロングセラー

技術鍛錬の跡が感じられます。ここから多くの作品が生まれたのでしょう

使い古された筆群にも輝きがあり美しい

それにしても作品が沢山ありますね!
最近もレクリエーションなどで書かれているとか?
全て昔に書いた作品だけども、今はデイケア(通所リハビリ)で、お正月の書初めや、レクリエーションで塗り絵を楽しんでいます。


スミコさんが1年間、病床につかれた際に家族が書き記したノートだとか

症状や具合が詳細に書き記されており、家族愛に溢れています

なんと、この「頌春」の文字はスミコさん書です

77歳の時に約1年間病床につかれたとの事で、その際に家族様が書かれたノートを少し拝見させて頂きました。スミコさんの症状の一つ一つを丁寧に記されており言葉では言い表せないほど家族愛に溢れていますね。
本当に家族には感謝しています。
今も書き初めなどを楽しめるのも家族が支えてくれたお陰です。


スミコさんの人柄に触れ、書道に対する想いを語られる本人を見守る家族さんの眼差しに感銘を受けました。
素晴らしい作品を本当にありがとうございました。(2013.2.25)



【書道とは】
書道(しょどう)または書(しょ)とは、書くことで文字の美を表そうとする東洋の造形芸術である。カリグラフィーの一種。中国が起源であるが、日本においては漢字から派生した仮名、ベトナムではチュノムなどが発明され、それぞれ独自の領域での創作も行われている。
【概説】

文字ははじめ実用として生まれたが、文化の進展につれ美的に表現する方法が生まれた。この美化された文字を書という。書道とは、この文字の美的表現法を規格あるしつけのもとに学習しながら、実用として生活を美化し、また趣味として心を豊かにし、個性美を表現していくことである。そして、その学習過程において、人格を練磨し、情操を醇化していく。よって、書道は人間修養の一方法であり、古来、中国では六芸の一つとして尊崇されてきた。
引用元:Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/